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カップリングコンデンサの仕組みと役割

カップリングコンデンサとは、直流を通さず、交流だけを通過させ取り出す目的で使われるコンデンサです。 入力と出力の間に直列に挿入して使われます。 日本語で「結合コンデンサ」と呼ばれる場合もあります。 カップリングコンデンサを使用する目的 カップリングコンデンサは、入力信号からDC成…

チャタリングとは?原因と対策方法について

チャタリングとは、主にリレー、スイッチがオンする際に機械的な振動によって短い周期のオン・オフを繰り返すことを言います。 電子回路でも発生し、バッファのHi-Loの切り替わり時に同様の振動を繰り返すことがあります。 本稿では、チャタリングの発生原因と対策、防止回路について解説してい…

アルミ電解コンデンサの寿命計算、劣化による容量抜けについ…

電子機器の中で、アルミ電解コンデンサは半導体部品に比べ寿命が短く、製品の寿命=電解コンデンサの寿命であることも少なくありません。 アルミ電解コンデンサの寿命は温度による加速が大きいため、周囲温度とリップル電流による発熱が寿命を決める主な要素となります。 電解コンデンサの寿命の定義…

熱抵抗と発熱の関係と温度上昇の計算方法

熱抵抗とは、熱の伝わりにくさを表した値で、1Wあたりの温度上昇量で定義されます。 記号にはθやRthが使われ、単位は℃/Wです。 熱抵抗値が低いほど熱が伝わりやすい、つまり放熱性能が高いと言えます。 本稿では、熱抵抗から温度上昇を求める方法と、実際の製品設計でどのように温度上昇を…

フォトトランジスタとは?使い方と動作原理

フォトトランジスタとは、照射された光によって発生する光電流を増幅して出力できる素子です。 フォトダイオードでは出力される電流が数uAと小さいのですが、フォトトランジスタは電流を数百倍に増幅して扱いやすくしています。 フォトダイオードとは?使い方と動作原理 フォトトランジスタの原理…

フォトダイオードとは?使い方と動作原理

フォトダイオードとは、PN接合ダイオードの逆バイアス電流が光照射によって変化することを利用した光センサ素子の一つです。 フォトダイオードの用途は、光学ディスクのピックアップ、テレビなどのリモコン、照度計などがあります。 フォトダイオードの回路記号と等価回路 コンデンサが空乏層容量…

RHPゼロ(右半面ゼロ)とは

RHPゼロは、20dB/decadeでゲインが上昇し、位相を90°遅らせます。 RHPはRight Half Planeの略で、右半面ゼロとも呼ばれます。 RHPゼロを複素平面で表すと、右側半面にプロットされます。 合わせて学習 ポール、ゼロについて RCフィルタとLCフィルタの…

SEPICの動作原理と設計方法

SEPICとは、Single Ended Primary Inductor Converterの略で、スイッチングMOSFET1つとコイル2つで構成される昇降圧可能なスイッチングレギュレータの方式の1つです。 MOSFETを4つ使うHブリッジ型の昇降圧コンバータと比べ制御が簡単で…

排他的論理和(XOR)回路とは

排他的論理和(XOR)は、2つの入力が等しい場合は0を、異なっている場合は1を出力する演算、または論理回路のことです。 「2つの内、どちらか一方だけが正しい」ことを判別します。 XORはエクスクルーシブオアと読みます。 EX-ORと表記される場合もあります。 回路図、回路記号 入…

ワイヤードORとは?回路例と禁止されている接続方法

ワイヤードORとは、複数の信号を接続してOR(またはNOR)論理で出力する方法です。 ダイオードやオープンドレイン(オープンコレクタ)を使って実現します。 それぞれの回路例について解説していきます。 ダイオードを使ったワイヤードOR回路 複数のダイオードのカソード側を接続して使い…

フリップフロップ回路とは?種類とそれぞれの動作をわかりや…

フリップフロップとは、1ビットの情報を保持できる論理回路で、過去の入力によって決まった状態と現在の入力によって出力が決まる順序回路の一つです。 過去の入力情報を保持して記憶することができるため、記憶回路、または記憶素子とも呼ばれます。 ANDやORなどの組み合わせ回路との違いは、…

PWM制御とは?仕組み、原理をわかりやすく解説

PWM制御とは、高速スイッチングによりパルス波形を生成し、パルスのHi時間を変化させることで、出力される平均電力を制御する方式です。 Pulse Width Modulationの略。 PWM制御が用いられるアプリケーションとして、モーター制御、LEDの調光、スイッチングレギュレ…