オートディスチャージ機能とは?原理と回路設計方法を解説
オートディスチャージ機能とは、レギュレータやロードスイッチがオフした時に出力コンデンサの電荷を放電する機能です。
「放電シャント」という呼び方をしているメーカーもあります。
オートディスチャージの目的はオフシーケンスの遵守です。
シーケンサーでレギュレータをオフしたとしても、出力コンデンサの残った電荷がなかなか放電されず、出力電圧が下がらないことがあります。
シーケンス要求の厳しいCPUやDSPが増えて来たため、成り行きでの電圧低下を待っていては要求を満たすことができない場面が少なくありません。
そのため、DCDCコンバータ、LDO、ロードスイッチなどにはオートディスチャージ機能が搭載されたICが増えてきています。
回路設計方法
オートディスチャージ機能のないICを使用した場合、IC外部で回路を組む必要があります。
トランジスタと抵抗だけの簡単な回路で構成できます。
Enable=Loのタイミングで放電する必要があるため、論理反転用のトランジスタも必要になります。
2素子が1PKGになったFETを使えば、コスト、実装面積を抑えることができます。