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電気回路におけるコイルの動作、役割

電気回路設計を学ぶ上でコイル(インダクタ)の動作は理解が難しいものの1つです。 本稿では、理論的な部分はあまり語らず、回路動作としてコイルがどのような働きをするかという部分に絞ってわかりやすく解説していきます。 コイルの特徴、特性 コイルには、電流の変化を抑えるという特性がありま…

時定数とは?求め方や公式について解説

時定数とは、どのくらいの時間で平衡状態に達するかの目安で、電気回路における緩和時間のことを指します。 平衡状態の63.2%に達するまでの時間で定義され、時定数:τは、RC回路ではτ=RC、RL回路ではτ=L/Rで計算されます。 これだけだと少し分かりにくいので、計算式やグラフを用…

定電流源回路の仕組みと設計方法

定電流源とは、負荷のインピーダンスに関係なく一定の電流を流し続ける回路です。 内部抵抗が大きい(理想的には無限大)ため、負荷の変動によって電圧が変動します。 本稿では定電流源の仕組みと回路例、設計方法をご紹介していきます。 定電流源の仕組み 下図のように、負荷に対して一定の電流を…

カレントミラー回路の動作原理と設計計算の方法

カレントミラーとは、電流源で作った基準電流をコピー(複製)する回路です。 電流を鏡のように写すことからその名が付けられています。 本稿では、カレントミラーの原理と、ミラー電流の計算方法について解説します。 カレントミラーの原理 カレントミラーは、2つのトランジスタのベース同士をつ…

接地回路の種類と特徴の比較

接地回路とは、トランジスタの3つの端子のうちのどれかを共通端子として使う増幅回路です。 共通端子として使う端子によって回路名が決まります。 バイポーラトランジスタの場合は、 エミッタ接地 コレクタ接地 ベース接地 の3種類があり、MOSFETの場合も同様に ソース接地 ドレイン接…

ベース接地回路の特徴と用途

ベース接地回路とは、バイポーラトランジスタのベースを入出力共通端子とし、エミッタを入力、コレクタを出力として使う回路です。 電圧増幅率が高く、電流増幅作用がない(1倍)という特徴を持ちます。 ベース共通回路、ベースコモン回路とも呼ばれます。 ベース接地回路の特徴 ベース接地回路の…

電流帰還バイアス回路の原理と設計計算の方法

電流帰還バイアス回路とは、エミッタ抵抗によって負帰還(フィードバック)を構成し、ベース電流(バイアス電流)を制御することができる増幅回路です。 エミッタ接地回路と比べ電圧利得は下がるが、周波数特性、ノイズ、歪みが改善し、温度変化によるばらつきも抑えられます。 エミッタ接地回路の特…

コレクタ接地(エミッタフォロワ)回路の特徴と使い方

コレクタ接地回路とは、バイポーラトランジスタのコレクタを入出力共通端子とし、ベースを入力、エミッタを出力として使う回路です。 電流増幅率が高く、電圧増幅作用がない(1倍)という特徴を持ちます。 出力(エミッタ)が入力電圧に追従することから、エミッタフォロワとも呼ばれます。 本稿で…

エミッタ接地回路の特徴と使い方

エミッタ接地回路とは、バイポーラトランジスタのエミッタを入出力共通端子とし、ベースを入力、コレクタを出力として使う増幅回路です。 エミッタ共通回路、エミッタコモン回路とも呼ばれます。 本稿では、エミッタ接地回路の特徴や使い方、計算方法について解説していきます。 特徴 エミッタ接地…

バイポーラトランジスタの仕組みと原理

バイポーラトランジスタとは、半導体のPN接合を利用したトランジスタです。 コレクタ、エミッタ、ベースの3端子で構成され、ベース-エミッタ間に一定以上の電圧を印加することでオンさせる(コレクタ-エミッタ間を導通させる)ことができます。 また、ベースに流し込んだ電流を増幅する、電流増…

カットオフ周波数の求め方

カットオフ周波数とは、フィルタ回路において入力信号がそのまま通過する帯域と、減衰される帯域の境目の周波数のことで、ゲインが3dB下がった周波数で定義されます。 カットオフ周波数は、遮断周波数とも呼ばれます。 カットオフ周波数の計算方法 RCフィルタ、LCフィルタのカットオフ周波数…

技術職の転職が難しい理由と成功の秘訣

技術系の転職は難しいと言われます。 その理由は3つあります。 即戦力が求められる 特定の専門分野に技術が特化しすぎている 新しい技術に対応できない 本稿では、技術職の転職が難しい理由の解説と、それでも転職を成功させるための秘訣を紹介します。 技術職の転職が難しい3つの理由 冒頭で…