排他的論理和(XOR)回路とは

XOR回路

排他的論理和(XOR)は、2つの入力が等しい場合は0を、異なっている場合は1を出力する演算、または論理回路のことです。
「2つの内、どちらか一方だけが正しい」ことを判別します。

XORはエクスクルーシブオアと読みます。
EX-ORと表記される場合もあります。

回路図、回路記号

XOR回路

入力AとBが同時に反転する場合は、出力Zにグリッチが発生しやすいので注意が必要です。

アナログ回路で組む場合は、ワイヤードORを使って下図のように構成できます。

XOR回路

出力のグリッチを抑えるため、最終段にRCフィルタを追加しています。
上記回路でシミュレーション結果です。

XORタイムチャート

ワイヤードORとは

真理値表

A B Z
0 0 0
0 1 1
1 0 1
1 1 0

論理式

Z = AB + AB = A ⊕ B

この記事のキーワード

関連記事
ワンショット回路の設計方法

ワンショット回路とは、入力のオン信号を検出して一定時間のHiパルス信号を出力する回路です。 例えば、スイッチを押すと1秒間だけLEDを点灯させるといった用途で使われます。 INDEXワンショット回路のタイムチャートエッジトリガタイプワンショット回路の回路図と動作原理トランジスタで…

入力トレラント、出力トレラントとは

CMOSロジックICのトレラント機能は、電源電圧以上の電圧を入力、または出力に入力することができる機能。 トレラント機能には入力トレラントと出力トレラントがあり、それぞれ入力に電源電圧以上の電圧を入力できること、出力に電源電圧以上の電圧を入力できることを意味します。 本稿では、ト…

TTLレベルとは【代表的なICと回路図】

TTLとは、Transistor Transistor Logicの略で、バイポーラトランジスタで構成されたロジックICのことです。 代表的なのはTI社の7400シリーズの汎用ロジックICです。 TTLレベルとは、TTLの入出力条件のことを指します。 INDEXTTLレベルの規格…

フリップフロップ回路とは?種類とそれぞれの動作をわかりや…

フリップフロップとは、1ビットの情報を保持できる論理回路で、過去の入力によって決まった状態と現在の入力によって出力が決まる順序回路の一つです。 過去の入力情報を保持して記憶することができるため、記憶回路、または記憶素子とも呼ばれます。 ANDやORなどの組み合わせ回路との違いは、…

ファンアウトの意味と計算方法

ファンアウトとは、1つのデジタルIC出力に接続できる入力回路の最大数です。 ファンアウトは出力回路の電流能力で決まり、ファンアウトの小さいICの場合、出力信号が減衰してしまって正常に伝達できなくなります。 本稿ではファンアウトの考え方、計算方法について解説していきます。 INDE…